9月29日に、第13回JPHMAコングレスでも発表された小倉謙さんからの情報です。
そこに私たちが見落としてはならない「向精神薬」についての重要な事実がありま
したので、引用紹介させて頂きます。
【以下小倉謙さんからの情報から引用します】
情報提供
市民の人権擁護の会 日本支部
世 話 役: 小 倉 謙
日本脳炎の予防接種直後に10歳の男児が死亡した問題に関し、10月31日に厚生労働省の小委員会が開かれ、ワクチンと死亡の因果関係について専門家からの意見が出された。
ワクチンの安全性ばかり注目が集まっているが、それ以上に看過できない問題がこの死亡事例をきっかけに明らかにされた。それは、死亡男児に対して併用禁止されている向精神薬が処方されていたということである。
厚生労働省によると、男児は広汎性発達障害及び夜尿症の治療として以下の3種類の向精神薬が処方されていた。
・ピモジド(商品名:オーラップ)
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179022C1034_1_06/
・塩酸セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179046F1028_2_05/
・アルピプラゾール(商品名:エビリファイ)
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179045B1021_1_17/
ピモジドと塩酸セルトラリンは併用禁忌である。
また、発達障害の興奮を抑える薬として、抗うつ薬SSRIのジェイソロフトが処方されていたのも理解できない。
第一、塩酸セルトラリンやアルピプラゾールは小児に対して安全性が確認されず、適応外処方のはずである。
報道によると、男児の母親はこのように話している。
「かかりつけ医を信頼しており、指示通りに飲ませていた。併用禁止とは知らなかった」
これこそが、当会が以前から説明している、子どもに対する安易な向精神薬処方被害の典型的事例である。親や教師の多くが、子どもに処方されている向精神薬の危険性について情報を知らない。医薬品添付文書の注意すら守れない精神科医が、根拠のない多剤大量処方などの問題処方を子どもにまで行っている。
この処方が男児の死亡に結び付いたのかはまだわからない。
しかし、このようなずさんで危険な処方が見過ごされ、親にも正しい情報を与えないまま簡単に子どもに向精神薬が処方されている実態は決して許されるべきではない。
さらには、発達障害の過剰診断も問題になっている。
発達障害の診断基準となるマニュアル(DSM)第4版を編纂した責任者自身がこう警告している。
「一般的な個性であって病気と見なすべきではない子どもたちが、やたらに過剰診断され、過剰な薬物治療を受けている」―アラン・フランセス(DSM-IV編纂責任者)
このような悲劇が繰り返されることのないことを祈るばかりです!
参考:このテーマを取り上げた最近の報道
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3213.html
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=66961
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=58777
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=59077
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=59547
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=59719
【引用ここまで】
なお、5月5日にCHhom各校を中継で結んで行なわれた小倉謙氏の講演会と、小倉謙さん&とらこ先生の対談が収録されたDVD「数字で見る日本の精神医学の実像」が10月に発売されました。
知らなかったでは済まされない精神医学、抗精神薬についての本当に大事なお話です。
当日講演に参加されなかった方は、ぜひご購入、ご視聴ください。
▼ホメオパシー出版 新刊・書籍・DVD情報ページリンク
http://www.homoeopathy-books.co.jp/shinkan.html