私はドレスデンにいる。
ホテルの窓にみぞれ間近の雨が降る。
その後ろにバロック調の教会が物凄いいでたちで建っている。
この物々しさと重厚感は戦争をくぐり抜けた教会だからか、
見るものは、圧倒され、そこにひれ伏したくなる。
ここにはドイツの苦しみ、ドイツの悲しみ、そしてドイツの芸術と哲学がある。
圧倒的な存在感は、ドイツの人々の心が宿っているからだろうか。
かつて百の塔が建っていた美しい都、ドレスデン。
戦争によって殆どは破壊された。
この塔は、戦争を生き残った再生のシンボルである。
政治を司る者が、本当に国の為に何ができるかを腹の底から考えなければ戦争が無くなる事はなかろう。
国民一人一人が国を守る為に何ができるかを考えなければ戦争が終わる事はないであろう。
世界の一人一人が、欲張らず、自然に生きる事を実行せねば戦争は終わらないだろう。
最も大事な事は、自分自身の内に葛藤という戦争を持たない事だ。
その為に、私は自分に問いかける。
何故苦しいのかと。
何故怖れるのかと。
何故腹が立つのかと。
答えは自分が一番知っている
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