スタッフからの投稿より 猫のみーちゃん物語

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もう何年も前のこと。我が家の庭にメスの捨て猫がやってきました。なぜか首が曲がっていました。もしかしたら、虐待されたのかもしれません。可愛そうなので我が家で飼うことにしました。メスなので避妊手術を受けさせるために獣医さんにつれていくと、すでに避妊手術をした跡がありました。やはり前は飼われていて、そこで虐待を受けて首が曲がってしまい、家出をしてきたのかもしれません。三毛猫なので「みー」という名前をつけました。
 みーちゃんはおとなしく遠慮気味の性格で、私が外に散歩すると犬みたいに一緒についてきます。でも、ある距離まで遠くに行くと、道に迷うことを怖れてしまうのか、引き返していきます。そして家の門の前に座って、私の帰りを待っています。とても可愛い猫でした。
 我が家に来てから数年たったとき、みーちゃんは皮膚病を患いました。毛が抜けて皮膚が露出し、血がにじんでいます(写真)。私はそのうち治るだろうと思って、獣医につれていくこともなく、そのまま1年ほどほうっておきました(ひどい飼い主だと思って反省してます)。
 その頃、私はホメオパシーを知るようになり、『猫のホメオパシー』(ホメオパシー出版)という本を見て、ソライナム200Cを選び、えさに混ぜて2回ほど与えました。当時は正直な気持ち、こんな小さな砂糖粒なんてたぶん効かないだろうと半信半疑でした。
 そうしたらどうなったでしょうか?

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驚いたことに、ソライナム200Cを与えてから一ヶ月するかしないかくらいのうちに、みーちゃんの皮膚病は見事に治ったのです! レメディーはえさにこっそり混ぜたのですし、私自身、効果については半信半疑だったのですから、これがプラシーボ効果(暗示効果)によるものとは考えられません(第一、動物にプラシーボ効果があるのでしょうか?)。私はますますホメオパシーの効果に確信を持つようになりました。
 写真のみーちゃんは、実は皮膚病になる前のものです。本来なら治った後の写真を撮っておけばよかったのですが。でもとにかく、この写真のように、皮膚病になる前とまったく同じようにきれいに治ったのです。
 その後、みーちゃんは再発することなく、おそらく猫にとっては平均的な年齢を生きて死にました。死ぬ三日前からえさを食べなくなり、横になって、そのまま静かに息を引き取りました。水を飲む元気さえなくなっていたので、レメディーを与えることはできませんでした。
 みーちゃんはいつも「可愛くてよい猫」だったわけではありません。ふとんにおしっこをしてふとんをダメにしたり、ふすまをボロボロにしたり、夜中に騒いで安眠を妨害されたりすることもありました。そんなときはつい腹を立てて、「こんな猫、死んでいなくなればいい!」などと思ったりもしました(もちろん、本気でそう思ったわけではありません)。
 でも今、みーちゃんは本当に死んでいなくなってしまいました。
 もう私が散歩をしても、一緒についてきてくれることもなく、門の前で待っていてくれることもなく、みーちゃんのいなくなった家の中は、まるで冬のような寂しさがしばらく漂っていました。みーちゃんはまさに家族の一員でした。
 でもみーちゃん、ホメオパシーで皮膚病が治ってよかったね。世の中のすべての猫たちも、こうしてホメオパシーでよくなるといいね。みーちゃん、天国からホメオパシーが世の中に広まっていくように、祈っていてね。そして私が死んだら、迎えに来てね。そしてまた一緒に散歩をしよう!