オーストラリアで行われているテニスの全豪オープンは昨日(1月26日)男子シングルスの準決勝が行われ、すでに全盛期は過ぎたと思われていた35歳のロジャー・フェデラー(スイス)が、S・ワウリンカ(スイス)を下して決勝進出を果たす番狂わせがあり、大きな話題になっています。
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スイスが生んだ世界的スーパースターであるR・フェデラーは、グランドスラム男子シングルス最多優勝。歴代最長世界ランキング1位。通算獲得歴代最多賞金など数々の記録を塗り替え、最も輝かしい黄金時代を築いた名選手です。
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●トップアスリートのホメオパシー事情
スポーツ新聞のネタのようになってしまいましたが、今のところ、フェデラーがホメオパシーを使用しているという情報はつかめておりません。しかし、なぜフェデラーもホメオパシーを使用しているのではないかと予想していうかというと、スイス国民の50%はホメオパシーを使っていると報告されているからです。スイスでは、ハーブ療法、鍼灸など様々な自然療法の中で、最も根強く人気があるのがホメオパシーです。
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ホメオパシーを使用しているスポーツ選手は有名な人だけあげても、人類史上最速のボルト(ジャマイカ)、現在世界最高峰のサッカー選手といわれるメッシ(アルゼンチン)、サッカー元イングランド代表のベッカム(英国)、ワールドカップ・サッカーの優勝国ドイツ代表、テニスでは数々の歴史的な記録を樹立したナブラチロワ(チェコ共和国)と大砲のようなサーブで優勝を重ねたボリスベッカー(ドイツ)が怪我や病気の克服にホメオパシーを利用し、驚異的な回復力で本番に挑んでいる事は公にされております。
副作用の心配も、ドーピングの心配もない自然療法であるホメオパシーは、世界のトップアスリートを支える大切なツールなのです。
●スイス ホメオパシー事情
アルプス山脈の大自然に囲まれたスイス国民にとってホメオパシーや自然療法を求める心は自然な事なのかもしれません。しかし、スイスは世界最大級の製薬会社(グローバル企業)が軒を連ねる土地でもあります。当然、ホメオパシーや自然療法は様々な妨害にさらされているようです。
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スイス人ライターのハンス・ピーターさんの情報によれば、スイスの製薬産業は多額のお金を使って政府に働きかけたり、スイスメディック(医薬品認可機関)のような機関にその製薬業界の人々を潜入させ、代替療法が広がらないよう強力なロビー活動を行っているそうです。
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製薬業界と比較し、ホメオパシー製造業者は、経済的にはちっぽけですが、国民がホメオパシーや自然療法の効果に気づくと製薬産業は大きな損失をこうむります。その恐れからスイス国民がホメオパシーに友好的にならないよう、マスメディアを使って誹謗中傷したり、法律を変えて利用できなくする試みが日々行われているそうです。
●ホメオパシーを取り上げられ、立ち上がったスイス国民
そのロビースト達の努力が実り、2005年にホメオパシーはスイスの公的な医療保険の適用から外されました。しかし、代替療法を求めるスイス国民から抗議の声が多くあがり、その是非を問う国民投票が2009年に行われました。その結果は、国民の67%が支持(反対15%)。それだけでなくスイス全州で賛成という圧倒的多数で支持され、ホメオパシーを含む5つの代替療法が憲法で〝医療〟として正式に認められることとなりました。この結果を受けて、2015年に再びホメオパシーを含む5つの代替療法が公的医療保険の適用となりました。
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<参考書籍>
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<参考リンク>
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