1月13日(土)、14(日)に開催される日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)の設立20周年記念の第18回JPHMAコングレス(http://jphma.org/congress2017/)の初日には、重要無形文化財総合指定保持者の観世流能楽師 勝海 登先生に、今回のコングレスでのテーマである「美」に関する 「能舞「羽衣」 ―天女の祈り―」を舞っていただきます。
能舞の中には、勝海先生のfacebookから拝見させていただきました「慰霊」という大切なテーマがあります。
勝海先生は、ウズベキスタンをはじめ海外の多くの国で能舞の講演をされていますが、その目的には「慰霊」という大切な役割があるそうです。今年10月にウズベキスタンでの公演は、ナボイ劇場での3度目の公演だそうです。ナボイ劇場とは、戦後、満州や樺太、北方領土からも、ソ連によりシベリア抑留として知られますが多くの日本人が強制労働者として奥地に送られ、多くの方が日本の地を再び踏むこともなく、亡くなられました。ナボイ劇場はシベリアではありませんが、多くの日本人労働者の強制労働により建設された劇場だそうです。劇場建設の中、多くの日本人が再び故郷の日本に戻ることもなく、無念の死を遂げられたそうです。この映像は、ナボイ劇場での公演の映像で、日本へ帰国する望みが叶えられなく彷徨っている御霊様に、日本の象徴である桜と富士山を背景に舞われたものです。当日は、ウズベキスタンの慰霊の際にも背景にプロジェクターで映し出された富士山と桜と五重塔の写真を含む富士山の写真を何枚もスライドショーで送りながら、20分弱の能舞を披露していあだきます。能も目に見えないものをテーマにした日本が誇る素晴らしい伝統文化です。この機会に、日本伝統の能の魅力にぜひ触れていただければと思います。富士山というと木の花の咲くや姫という「美」の神様をいただく霊山でもあり、今回のコングレスに相応しい舞台になると思います。勝海先生は今年は多く日本人が亡くなられたサハリンでも2018年に慰霊を公演をされるそうです。なお、能の面や衣装をつけておりますので、勝海先生は舞われるだけで、ご自身では、能の楽曲「高砂」の説明ができませんので、その後引き続き、古事記に見る日本の美について講演をいただく国史研究家の小名木善行先生から舞台転換の時間を利用して、能舞の解説をいただきます。
https://www.youtube.com/watch?v=hFYWayR5cd0
ウズベキスタン「慰霊 能楽公演」能舞「ナボイの祈り」ナボイ劇場にて。(2017年10月17日)
勝海先生のオフィシャルサイトは以下
http://www.waseda-gallery.com/
GINZA6 観世能楽堂でも 勝海先生の舞台がみられます。また、先日 東京でビッグサイトで開かれたロボット展では、今伝承されている勝海先生の能の舞いの技術を、そのままセンサーをつけて3次元で記録してロボットに舞わせることで、その技術がロボットにより未来へ伝承させるテクノロジーがブースで披露され、なんと名だたる600のロボット技術の企業がブース出展する中、もっとも話題になったベスト3のブースの1つにも選ばれたそうです。
今回は、ジェモセラピーや花粉療法など自然療法の先進国ルーマニアからマリナ博士を招き、両日講演をいただき、1月15日には来日特別講演をCHhom5校を同時中継で結び講演いただき、15日には講演後、モンサントが供給する遺伝子組換え大豆の一大生産拠点だったルーマニアが、市民、農民、政府をあげて、NON GMOへ取り組み、いまやドナウの奇跡、NON GMO大豆のヨーロッパでの大供給国へと生まれ変わったドキュメンタリー映画「Uターン」の上映会を行います。ローマ文化の伝統を継ぎオペラやクラシックなどの芸術大国でもあるルーマニア(ローマニア)ですが、勝海先生は1人で海外公演は回られますので、ルーマニアでも今回のコングレスの出演がきっかけになって、能楽の公演が実現すればいいなと話されていましたが、こんなことも実現すればいいですね。