【速報】ローマでのホメオパシ―博物館訪問&観光地NAVONA広場にて

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博物館内での記念撮影
博物館の公式サイト
イタリア最初のホメオパシ―博物館。
この博物館は、ローマ中心地、ナヴォーナ広場を一望できる素敵な建物の中にあります。
Negro財団によって、1991年ローマにて設立。ホメオパシー普及、人間個々の研究促進、カンファレンス運営を通した文化と科学活動、出版、書籍や文献の文化と科学活動。財団は、大学、研究センター、公私団体・協会・財団との協力を供給する。スカラーシップを設立、人道主義先駆けを促進する目的でDr.アントニオ・ネグロによって創立されたそうです。
現在は、その息子であるDr.フランシス・ネグロによって管理されています。
この博物館には、メラニーが描いたハーネマンの肖像画が所蔵されています。また、ホメオパシ―図書館には8,500冊以上の書籍や雑誌、400以上の症例文献はじめ、ホメパシーに所縁ある貴重品が沢山展示されていました。
中でも、世界に二つしかないと言われる、オルガノン第一版オリジナルは、ハーネマン著名入りのものが。この博物館にあります。またハーネマンの治療を望んでいたメラニーに宛てたハーネマンからの手紙もありました。そこには「貴女が、私の所(ケーテン)に来ることができるならば、私は貴女を治療する事ができます。」と書かれているそうです。
ハーネマンは、ウィリアム・カレンの薬効書を翻訳する中で、マラリアに効くと書かれているキナが、何故効くのか、カレンの説明に納得いかず、自分自身でその皮を実際に摂り、ハーネマンの原理を発見しました。どのようにカレンの薬効書を翻訳するに至ったかというと、その薬効書と同じ出版社による他の書籍をハーネマンが翻訳しており、その出版社から「次はこの本の翻訳をお願いします」とカレンの薬効書を渡されたからだそうで、そのきっかけとなる書籍のオリジナルも所蔵されていました。
イタリアには、1820年(オルガノン第二版の頃)にホメオパシーが入ってきたそうです。
ホメオパシーはハーネマンによりドイツで発祥し、ハーネマンに学んだ弟子達が世界中に広げましたが、実は、イタリアのナポリは、この普及において大きな役割を果たしたそうです。
ナポリの国王がホメオパシーを擁護しており、そこから、イギリス、スペイン、フランス等、現在、ホメオパシーが根付いている国々へ普及されたとの事です。イギリスにホメオパシーを導入したDr.クウィンもナポリでホメオパシーに精通した事がその理由だったそうです。
アメリカへも1820頃に普及されました。ホメオパシー全盛期には280のホメオパシー病院がありました。しかし、ホメオパシーを反対する医師達が、アメリカ医師会を設立し、ホメパシーに弾圧をかけました。リンカーンも自分自身ホメオパシーを使っていたのにアメリカ陸軍にホメオパシーレメディーを与えないように指示したそうです。
へリングのコレクションも程良い感じで陳列棚に並んでいました。
とらこ先生が日本語監修したオルガノン第6版はじめとらこ先生の書籍は、ハーネマンの貴重な文献が収められている棚に陳列されていました。
館長のNEGUROさんのお父さんは、101歳までホメオパスとして、活躍され、102歳、2010年にお亡くなりになられたようですが、そのお父さんのコレクションをもとにこの博物館が設立されたようです。そして、本当に素敵な館長さんでした
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ハーネマンの肖像画のうち、最も忠実に写実された肖像画と言われるのが、ハーネマンが亡くなる5年前に最後の奥様のメラニーが画家エミリーに描いてもらったこの肖像画、その原画がこのイタリア博物館に収蔵されているもの。絵にはメラニーの直筆のサインも。そして同時代に描かれた、ハーネマンを抽象化(想像)して描かれた肖像画がと比べると本当に全然違いますね。肖像画とは想像画としてかっこよく描かれるのが当たり前の時代に、ハーネマンを愛していた故に、メラニーが忠実にハーネマンを写実した、このあったかい表情のハーネマンの肖像画を描かせたのだろう。そしてびっくりするほど保存状態もよかったことにもびっくりしました。このオリジナルな肖像画を見るためだけに訪れるとして価値はあると思います。
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画家でもあったメラニー自身が画いたハーネマン肖像画オリジナル①
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画家でもあったメラニー自身が画いたハーネマン肖像画オリジナル
メラニーについてはリマ・ハンドレーの著の「ホメオパシック・ラブ・ストーリー」にも詳しく
解説されている。
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画家でもあったメラニー自身が画いたハーネマン肖像画オリジナル
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自らが描いたオリジナルの肖像画に記されたメラニー直筆のサイン
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同じ時期に描かれたハーネマンを抽象化して描かれたイメージ上のハーネマン
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ホメオパシー博物館 実は博物館のビルを裏から見ると紀元前のローマ時代の城壁の遺跡の上に建てられたビルでした。ローマでは昔からの遺跡は保存し、それを活かした形でビルが建っています。
下の写真は博物館を正面から見たところ
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博物館の表札
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この博物館の宝ななんといっても、世の中に2冊しかない、オルガノン第1版のオリジナル本です。それらもっとも貴重なオルガノンのオリジナル本の数々を転じているメインの棚のすぐ下のベストポジションに今回、CHhomの前身RAHで日本語訳が出版されたオルガノン第6版や慢性病論第2版、そして由井学長の書籍が今回、収蔵・展示されることになりました。また刷り上がったばかりの「人生は負ける為にある」の英語版も同じく収蔵・展示されることになりました。

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オルガノン第1版オリジナルに並び 日本コーナーが展示されているメインのコーナー
すばらしい展示物の数々の一部を先行アップします。
個々の解説は後程追加していきます。
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この世に2冊しかないオルガノン第1版のオリジナル本
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これはなんと ハーネマンが版を重ねる時に自筆で書き加えたメモ 校正本です
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奥に見えるのはハーネマンが亡くなったときに奥様のメラニーがとったハーネマンの手の石膏型 メラニーさんはハーネマンを本当に愛していたのでしょうね
リマ・ハンドリーさん著でメラニーを題材にした「ホメオパシック・ラブストーリー」もぜひお読みください。
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以下壁にかかげてあるのはレメディーごとの特徴をレメディー名の横にマトリクス表でまとめた主要レメディーのマテリアメディカ表です
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ハーネマンがメラニーを呼び寄せるきっかけとなった自筆へのメラニーへのレター
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<参加者の感想より>
●博物館訪問は貴重な経験でした。由井先生の本が数冊と医術のオルガノン、慢性病論の日本語訳の本が書棚にあり、これらの本で学生としてCHhomで学んでいることに誇りを感じました。
メラニーさんが描かせたエミリーさん作のハーネマンの肖像画の原画に触れた(見た)ことも、「百聞は一見に如かず」で、こういった本物に接する事が自分の学習に大きく影響すると強く感じました。
また、昔使用されていたレメディの粒お大きさや色、器具類の現物を見ることができた事も貴重な経験でした。
●博物館を訪ねて 
ハーネマンの肖像画(オリジナル)が残っていて、保存状態も良く、感動しました。また、ハーネマンの時代のレメディがきれいに残っており、驚きました。あの博物館をつくられたネグレ家の方の愛情がうかがい知れます。ハーネマンの几帳面な文字のひとつひとつが今を作ってくれたんだなぁと感謝の気持ちです。
●苦難のホメオパシーの歴史を学ぶことができました。また、ホメオパシーにける愛と情熱が時を経て今も脈々と受け継がれていることも目のあたりにするこができ、良い学びの機会を頂けたことに感謝申し上げます。1年生の初期の段階でこのような機会を持てましたことは、とても役立てることができそうです。
博物館の窓からのNABONA広場は絶景
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博物館のすぐ外 NAVANA広場での記念撮影
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訪問前にNAVONA広場を楽しみました
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アイスクリーム屋さんはここでも人気
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つづく
また、由井学長は、週末、8月4日(土)5日(日)は日本豊受自然農の洞爺花摘みツアーには参加し、サポート&マザーティンクチャーの講義を行い、8月12日(日)10時~ 恒例のCHhom各校を結び開催のお盆特別ライブで講演します。ぜひお誘い合わせの上、お集まりください。
▼8/12(日)【全国中継】とらこ先生 夏の講演会
http://www.homoeopathy.ac/11reserve/2018summer_1.php
2018年CHhom海外スクーリングの情報は以下リンクにも掲載されています。
▼JPHMAホメオパシー新聞
http://news.jphma.org/
▼CHhomスタッフブログ ほめ日記
http://blog.homoeopathy.ac/