イタリアでは、今回は7月23日(月)、24日(火)は由井学長が基調講演を行った伝統医学と鍼灸の国際学会に参加、集まった皆さんがホメオパシーのファンで学会参加の皆さんともオープンな交流ができました。
まず、24日(火)には学会終了後、ホメオパシーを愛し101歳までローマでホメオパスとして活躍された現館長のお父さんがそのコレクションを公開したホメオパシー博物館(http://www.fondazionenegro.it/)を訪問、ルーマニア、ドイツでもホメオパシー博物館を訪問しましたがこの博物館も格別、日本からの訪問を歓待してくれて館長からこんなに丁寧にホメオパシーを説明していただいて大感激しました。ホメオパシーファンでローマを旅行される方はぜひ博物館も訪問してください。
そしてイタリアはハーネマンの時代、1820年代にはホメオパシーが伝わり、ナポリの王様がホメオパシーを大切にしたため、実はナポリから多くの国にホメオパシーが広まっていった要の国だったことも知りました。
英国へホメオパシーを伝えたクイン医師は、ナポリで学び英国へホメオパシーを伝えここらから現在世界最大ホメオパシー利用大国インドなどにもホメオパシーが広がっていきました。
そしてフランスにもナポリからリヨンにホメオパシーが広がり、フランスでも本格的にホメオパシーが広がっていきました。ナポリの王族がポルトガルにもホメオパシーを伝え、南米のホメオパシー大国、ブラジルにもナポリからホメオパシーが広がったそうです。ナポリの王様がホメオパシーを庇護されたことが後にこんなに大きく世界のホメオパシーの普及へ貢献したのですね。その歴史を知って感動しました。
この博物館では国別の展示をして下さっています。アメリカで240以上の病院でホメオパシーが行われたアメリカの黄金時代、そして、ロックフェラーや製薬会社がホメオパシーの普及を恐れ、ホメオパシーを大弾圧した時代したアメリカの歴史も展示もされていまじた。
(この米国での弾圧の背景、歴史を知るためには、デイナ・アルマン氏の「世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由」(ホメオパシー出版が日本語版発行、故ユースタス・マリンズ氏の「医療殺戮」、復刻翻訳版は、内海聡医師の前書きでヒカルランドから出版された。とらこ先生もユースタス・マリンズ氏の約20年前には東京講演に参加し直筆のサインをもらった当時の翻訳本がCHhom東京校に収蔵されています。内海聡医師から以前聞いたことがありますが、この本が内海医師が現在の活動を行う、きっかけの1つにもなった若き日に影響を受けた本と聞きました。これらの本はCHhom東京校併設のショップでも販売されています。興味ある方はぜひお読みください。)
博物館の詳細なレポートは、まだまだ語りつくせないので、写真も含めて情報公開したいと思います。
そして、昨日25日(水)は、スクーリング一行は、世界へのホメオパシーの普及の要となったナポリへ、ホメオパシック・ファーマシー セモン社を訪問、そこでイタリア人魂を感じる大歓待を受けました。この訪問は、役員であり薬剤師であるセモン社のスタッフが、由井学長のZENホメオパシーを聞き、社長に素晴らしいホメオパシーを日本で実践していることを社長に報告しており、以前から由井学長のこともご存知だったそうです。そして今回、RAH UK校の都築ホメオパスがイタリアのローマ近郊で見学できるホメオパシーにゆかりのあるところを探しており、セモン社に連絡をしたところ、社長が一発返事でWelcomeで迎えてくれることになり、今回の訪問が実現しました。
セモン社は、1971年に設立された会社です。今の社長のお母さんが薬剤師で、ホメオパシーに自らの病気を助けられたために設立された会社だそうです。会社創業の目的は、お金より、人の命を大切にしたいと、ホメオパシーで人々の健康に貢献することを目的に、スタッフが心を1つに事業を推進されてきたそうです。そうして、お母様が亡くなられた後も現社長がその遺志を引き継ぎ、事業を行っておられます。
本当に今の時代必要なのは「利他」の精神かもしれないなと思いました。イタリア人の本当に厚い思い、情熱、しかも人の命を大切にするというあたたかい心に触れられて、参加者一行がイタリア大好きになって、今回の英国、イタリアのスクーリングプログラムを終了することができました。
そこで最後にツアーの締めくくりの際に、由井学長から挨拶がありました。一家の苦しい家計を外洋船の船乗りになって支えてきた実のお兄さんがちょうどセモン社を訪問している時間にお亡くなりなられたそうです。
あまり連絡もなかったお兄様と家族、虫の知らせか、連絡をとる必要があるようなのでと、1、2ケ月前だったでしょうか、由井学長が連絡をとり山口を訪問されていました。末期の癌で心も体もお兄様も苦しかったようで、奥様も娘さんもそのお兄様のことで大変だったようです。お兄様や家族を支えるために由井学長は忙しいスケジュールから時間をつくり、山口に戻り、自分の人生を悔やんでおられ、肺がん末期の痛みにも苦しまれているお兄様にインナーチャイルドや霊性の話をし、患者さんと家族の間に入り、病院やお医者さんとの仲介役もされ、副作用の痛みのケアから、お兄さんの手当用につくられた豊受の食事を送ったり、特製のマザーティンクチャーを送ったりと、毎日の様に奥さんや娘さんを励ましていました。このあたりの経緯は、スタッフとしても聞いておりましたので、今の癌の治療というのは、本当に患者や家族にとってはどうなのかということを改めて考えさせられました。人として、こういった末期の患者さんとその家族にどのように寄り添って誠意を尽くしていけばよいのかについても、人の道を学ばせていただいているようで、由井学長からお話を聞くたびに涙なしには聞けませんでした。でも、妹から最後にこのように関わっていただき、お兄様も幸せだったのではないかなと思います。
畑の夏野菜の出来がいいことを喜んでおられ、最後に自分からモルヒネを売ってくれと言われて、家族が副作用で意識が薄れるようなことがあるけど大丈夫かと聞いてたけど、それでもいいから打ってくれと伝えて、お医者さんから打ってもらってすぐに亡くなられたそうです。
由井学長は、今回すべてのスクーリングの日程が終わった段階まで兄がもってくれて本当によかったとも言っておられました。木曜の飛行機でローマを出れば奥さんと娘さんを励ましにお通夜や葬式に間に合うからとも言っておられました。こういったお話しを打ち上げパーティーの席で聞き、ホテルに向かうバスからは満月の近い月があがっている反対の空に、まるで大自然が由井学長や一行に何かを語りかけているような、見たこともないような綺麗な夕日がイタリアの大地に沈んでいく感動的な夕焼けをみることができました。
今回の海外スクーリングの前に、今年の納涼講演の前に由井学長は話をされていたことを思い出しました。今、若い人も含め本当に癌でなくなる方が多い、ご自身のお兄様との関わりも含め、またいろいろ癌の方や家族との健康相談を含め関わっていてその時に気づいた大事なことを伝えたい。ちょうど8月12日の納涼講演ライブもあるし、特にホメオパスには強化学習があれば・・・次の強化学習はいつかな、(8月25日です) そうかその時のホメオパス向けの強化学習には、ホメオパスの皆さんにも、同じような癌のケースの対処もあるだろうから、自分が癌について最近気づいたことや癌患者さんや家族に関わる上で大事な話も話したいなって言っておられました。また、とらこ先生は、帰国後は、8月4日、5日に開催される豊受自然農の洞爺ツアーに参加され、マザーティンクチャーやサポートティンクチャーについての最新の情報を講義いただける予定と聞いています。
一行は、本日は古都ローマを観光し、延泊してイタリア旅行を楽しまれる方を除き、明日の飛行機で日本に戻ります。今回は本当に感動的なスクーリングでスタッフとして参加させていただきましたが、本当に有難い経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。由井学長が訪れた先ではその土地や国の神様に挨拶して、そして出る時には御礼を伝えて出て行くのだよと言われていたように、こういった機会を与えてくれたイタリアの神様に心から感謝して残り2日、日本に帰るまで全員が無事で帰れますことを願って、最後まで気を抜かずに務めていきたいと思います。本当にありがとうございました。