”豊受式”食料備蓄の大切さ

昨日に続けて、日本の食料が危機、という話題。
今日は「備蓄の大切さ」を考えます。

ロシアとウクライナの衝突により、国際的な食料確保事情は日に日に深刻さを増しています。

4月以降、アルゼンチンは大豆の輸出を停止、インドネシアはパーム油の輸出を停止、インドは小麦の輸出を停止…。
また、ヨーロッパでは穀物や乳製品、燃料などが配給制の動きを見せるなど、各国の食料をめぐる攻防戦はついに始まってしまったのかもしれません。

食料の多くを輸入に頼る日本の私たち。
食料危機に対して一刻も早い対策と備えが求められています。
今日は備蓄の話題です。

国による「食料備蓄」の考え方では、国民は3か月で飢える?

政府は食料備蓄をどう考えているのでしょうか?
農水省は「緊急事態食料安全保障指針」を公開しています。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/shishin.html

これによれば、基準はレベル0~2までの3段階の危機レベルに分かれていますが、確保のための基本的な対策としては「危機レベルが発動されてから」

①輸入の確保
↓
②緊急増産(種子種苗や肥料の確保もこの段階で)
↓
③カロリーベースの高い作物への生産転換を促す
↓
④価格の規制・配給

というプロセスで行われます。
農作物はすぐ育たないから、いざ食料難になって決定を待ってから、慌てて増産指示や種と肥料の確保を始めても間に合わないのは明らかです。

通常の備蓄穀類においては、
米/100万t、小麦2-3か月分、畜産用飼料穀物100万t(令和元年度)とのこと。
このままでは事態の長期化により、日本全体が飢えてしまいます。

参考)『我が国の農産物備蓄の状況』
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/3-1.html

「いざという時に、この国の備蓄は3か月ももたないのではないか」
とらこ先生はこの問題にも、ずっと警鐘を鳴らし続けています。

食料危機を回避する方法を【江戸に学ぶ】~備蓄編~ 第13回 日本の農業と食を考えるシンポジウム」
https://youtu.be/-6dQbMT19ok

ちなみにお隣の中国では、世界の60%の食料を集めて13億人を1.5年分食べさせるだけの備蓄をしているという話もあります。

個人の備蓄は長期戦に備えていない!

2016年の内閣府の調査では、食料や飲料水の備蓄をしている家庭は53.8%とされています。 
一方で、国民生活センターが2020年に行ったアンケートからその「備蓄の方法や品目」を見ると主な備蓄食の内容は「乾麺・カップ麺:65%」「缶詰64.6%」「レトルト食品56.5%」など。

品目を見る限り、あくまで家庭で備蓄として想定されているのは「大地震などの防災に関して」であり、長引く食料難は想定されていないことがうかがえます。

引用)国民生活センター「災害に備えた食品の備蓄に関する実態調査
‐いざというとき、困らないために‐」https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20210304_1.pdf

今から個人ができることは2つ!豊受自然農からの提案です

国のいうことを聞いて与えられるものだけを待っていたら、
自分たちの食べものや食の安全を守れなくなる日がもうそこまで来ています。

食料難の時代への備蓄として、
豊受自然農ではみなさんに2つのことを提案しています。
ひとつは「プランターの家庭菜園からでも栽培を始めること」
もうひとつは「保存食を作って活用すること」

使う土は、土壌菌を生かしたオーガニックな堆肥+腐葉土。

保存食は、菌を生かした発酵食や糀、太陽の恵みを受けた天日干しの乾物、主要穀類を種もみの状態で保管するなどがよい、というとらこ先生からの提案です。

第17回「みなのテレビ」では食料危機と備蓄をテーマにお届けしました
https://tv.toyouke.com/video/201

今すぐ、できることをはじめましょう。

豊受自然農では今後も、栄養価の高い農作物を作るための土づくりの秘訣など、皆さんの食料対策に役立つ話題をお伝えしていければと思います。

★無料オンラインイベントのご案内★

◎備蓄の重要性を含めて「今なぜ自然農なのか?」「プランター栽培の始め方」などを農園から語る農場体験イベントをオンライン配信します。

~とらこ先生からのメッセージ~
今だからこそ、自然の美しさを堪能してみてください。
配信される映像から、自然から様々なものを提供してくれていることを
そしてまた植物から、心穏やかとは何かを学んでいただきたいと感じています。
心穏やかになるためには「感謝」が必要ですね。
都合が悪くお越しになれない方も
是非、ご自宅で生きる術を学び取っていただければと思います。

■春の花摘み1日まるごと豊受自然農体験ツアー
日時 2022年5月21日(土)10:30~14:30 <講演は10:30-/13:00-(予定)>
お申し込みはこちら⇒https://ec.homoeopathy.ac/product/3146


◎食の安全を守る実践者たちが「この国が食料危機を乗り越えるための鍵」を語ります。
■第14回日本の農業と食を考えるシンポジウム~食料危機を乗り越える鍵は『豊受式』自然農にあり~
日時 2022年6月18日(土)10:00~18:00
お申し込みはこちら(会場参加も選べます)⇒https://ec.homoeopathy.ac/product/3087



全国どちらからでもPC、モバイル等でご視聴可能です。